創世記9章1説
生めよ。ふえよ。地に満ちよ。
有名なノアの箱舟の物語である。
主なる神は、人間があまりにも悪をはたらくのを見て、
これを作ったことを後悔し、洪水によって滅ぼそうとされた。
しかしノアとその家族だけは守るために、箱舟建造を命じられた。
信仰深いノアはこの言葉に従い、動物たちと共に命を救われた...。
よく知られたストーリーである。
箱舟は、神の救いを語り伝える教会を象徴するものとされ、
箱舟をかたどった礼拝堂も数多く建設されている。
「神の言葉を信じて従う者は救いを得るが、信じない者は滅びにいたる。」
そんなメッセージと共に語られる物語であり、素朴な信仰の世界を表わすものである。
しかし3月11日以降、そのようなシンプルで素朴な解釈には
わたしたちはもはや堪えられなくなってしまった。
地震や津波による災害が、いかに理不尽で受け入れがたく、
非常なものであるかを知らされたからだ。
津波で助かった人と助からなかった人との間に、何の違いがあるのか。
「正しい人は救われ、悪しき人は滅びる」という定型の解釈は、慎まなければならない。
今回のような未曾有な大災害を受けて考えて見たいのは、最後に残るものは何かということだ。
物質社会のこの世で大切なものはなく、最後に残るのはみ言葉しかないということ。
強いて言えば、神様と交信する唯一の方法が祈りだ。
そのことを考えてみると、洪水の水が引いた後、再び大地に降り立ったノアは、
そこでいったいどんな思いを抱いたのだろうか。
「救われたことへの喜び」だけではなかっただろう。
むしろ「自分だけが生き残った疚しさ」が強かったのではないか。
このような心境でたたずむ人に対して、周りの人間にできることは多くはない。
励ましや理由付はかえって心の傷を深めるかも知れない。
時間が心を癒してくれることを願って、ただ話を聴き祈るしかないだろう。
聖書ではそんなノアに神が語りかけられる。
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」。
その祝福のしるしとして空に虹がかかったことが記される。
ノアの箱舟の物語は、この虹の記述までを含めて読まなければならないと思う。
空にかかる虹を見上げたとき、人間の心が感じる一瞬のときめき。
やがて虹は消えてしまうが、ときめきを感じた心はいつまでも残る。
それがいつの日か明日に向かう人の希望となり、
未来の世界を形作る働きにつながることを信じたい。
さぁ、皆さんも一緒に、聖書の知恵の場所を探しにでかけませんか?
心は病んでいませんか?・・・救いは必要ないですか?・・・寂しくないですか?
そんな時はいつでも教会に遊びにきてください。
私達教会員一同がお待ちしています。
ジャパンゴスペル教会
生めよ。ふえよ。地に満ちよ。
有名なノアの箱舟の物語である。
主なる神は、人間があまりにも悪をはたらくのを見て、
これを作ったことを後悔し、洪水によって滅ぼそうとされた。
しかしノアとその家族だけは守るために、箱舟建造を命じられた。
信仰深いノアはこの言葉に従い、動物たちと共に命を救われた...。
よく知られたストーリーである。
箱舟は、神の救いを語り伝える教会を象徴するものとされ、
箱舟をかたどった礼拝堂も数多く建設されている。
「神の言葉を信じて従う者は救いを得るが、信じない者は滅びにいたる。」
そんなメッセージと共に語られる物語であり、素朴な信仰の世界を表わすものである。
しかし3月11日以降、そのようなシンプルで素朴な解釈には
わたしたちはもはや堪えられなくなってしまった。
地震や津波による災害が、いかに理不尽で受け入れがたく、
非常なものであるかを知らされたからだ。
津波で助かった人と助からなかった人との間に、何の違いがあるのか。
「正しい人は救われ、悪しき人は滅びる」という定型の解釈は、慎まなければならない。
今回のような未曾有な大災害を受けて考えて見たいのは、最後に残るものは何かということだ。
物質社会のこの世で大切なものはなく、最後に残るのはみ言葉しかないということ。
強いて言えば、神様と交信する唯一の方法が祈りだ。
そのことを考えてみると、洪水の水が引いた後、再び大地に降り立ったノアは、
そこでいったいどんな思いを抱いたのだろうか。
「救われたことへの喜び」だけではなかっただろう。
むしろ「自分だけが生き残った疚しさ」が強かったのではないか。
このような心境でたたずむ人に対して、周りの人間にできることは多くはない。
励ましや理由付はかえって心の傷を深めるかも知れない。
時間が心を癒してくれることを願って、ただ話を聴き祈るしかないだろう。
聖書ではそんなノアに神が語りかけられる。
「生めよ、増えよ、地に満ちよ」。
その祝福のしるしとして空に虹がかかったことが記される。
ノアの箱舟の物語は、この虹の記述までを含めて読まなければならないと思う。
空にかかる虹を見上げたとき、人間の心が感じる一瞬のときめき。
やがて虹は消えてしまうが、ときめきを感じた心はいつまでも残る。
それがいつの日か明日に向かう人の希望となり、
未来の世界を形作る働きにつながることを信じたい。
さぁ、皆さんも一緒に、聖書の知恵の場所を探しにでかけませんか?
心は病んでいませんか?・・・救いは必要ないですか?・・・寂しくないですか?
そんな時はいつでも教会に遊びにきてください。
私達教会員一同がお待ちしています。
ジャパンゴスペル教会